川魚 淡水魚
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その小さい体をそっと噛めば
食べ歩きその小さい体をそっと噛めば、卵が弾けてカラスミに似たうまみが舌をあおる。 澄んだ水の中を泳いでいるのだろう。 その後に、淡い淡い甘みが、そっと広がるのだ。 ……
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山への畏怖が
食べ歩き山への畏怖が、小さな足音を響かせている。 里への敬意が、静かに満ちている。 干した稚鮎を揚げて、二日間煮た鮎の卵をのせ、その煮汁を流し、天然の木耳とハタケシ……
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天然のアマゴが生んだ子は
食べ歩き天然のアマゴが生んだ子は、河川に残留せず海に出て、サワラ用の網に捕まってしまった。 その希少な瀬戸内のサクラマスを、高松「中川」のご主人が炭火で焼いてくれた……
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池袋「かぶと」
人間の傲慢を思い知る。
食べ歩き命をおしいただく、恐れと感動があった。 地焼きの天然うなぎは、ふわりと歯が入った中に、歯を押し返す弾力がある。 養殖は、ぷりぷりっと、旺盛な食感で応える。 天……
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「祇園にしむら」の
食べ歩き「祇園にしむら」の一最初の皿で、腑に京都が落ちた。 「子持ち鮎の飯蒸しでございます」。 山利の白みそ汁に、飯蒸しと子持ち鮎の甘露煮に和芥……
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一口食べた瞬間、鮎が口の中で跳ねた。
食べ歩き一口食べた瞬間、鮎が口の中で跳ねた。 感動の余韻が、今朝まで続いている。 「珍しい料理とうまいものは違う」。この事をはき違えている人は多い。 特に個性的な……
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~成都食べまくり〜
食べ歩き~成都食べまくり〜 まずは、滷水で煮た豚のモツ類、ウサギ肉、スペアリブ、豚耳。 続いてあっさりと、同寸に切られた大根と野菜のあえもの。 次に緑豆デンプ……
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有田「龍水亭」
赤と薄赤の身に光が抜ける。 光线透过红色和浅红色的身体
サク。 サクサクッ。 冷たい鯉の刺身を噛みしだく。 サク。 サクサクッ。 赤と薄赤の身に光が抜ける鯉を噛みしめる。 ほのかな甘さは、途切れることなく、噛……
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水の国の料理である
食べ歩き水の国の料理である。 舌にのせれば、ふんわりと、ムースのように溶けて、夢見心地を運ぶ鮭の身と、高熱真空調理で、ホロホロと崩れてゆく骨に驚き、胡瓜を食べる。 ……
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トマト鍋
食べ歩き , 寄稿記事トマトがうま味を広げながら、一筋縄ではいかぬ熟れた酸味を滲ませ、目を覚まさせる。そこへ木姜子油が、レモンに似た爽やかな香りを放ち、ナマズはぬるんと口に滑り込んで……
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